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2016年2月7日日曜日

現今目前、聴法、無衣の道人、歴歴地に分明なり、いまだ曾て欠少せず

現今目前、聴法、無衣の道人、歴歴地に分明なり、いまだ曾て欠少せず(鈴木大拙著東洋的な見方p17)。全ての悩みは相対の中にいるから生じるんだよ。絶対の中に入れ、そうすれば全て解決する。ハタチのときから師事していた鈴木仁一先生は直接鈴木大拙氏より薫陶を受けておられた方で、16年間折に触れ指導していただきました。そこはかとなく私なりに理解したのは、自在の感覚です。今、ここに、いる自分の存在は、実在で絶対である。自由や自信というのは、とみに他律的で、他人の評価や言動に左右されがちであるが、自在は、つねに絶対である。絶対感を認め、自在を受け容れると、自然と自由が生じ、結果としての自信が身につくという具合です。冒頭句の意味は、いま、ここで、いるこの場で、ありありと全き自分なのです。いまだかつて欠けたことなんてないのです。さあ、ここから始めようという意味あいです。この感覚は、時の経過も、東洋西洋も超えて一定であると感じています。

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