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2021年2月23日火曜日

 人生のどん底の中にいた自分は、ここが本当に底であると感じていました。黒いコールタールにまみれたごとくの重い空間。しかし、その時自分が与えられていたのは、右か左かを決断することでした。私は、その時間を「試しの時間」と呼びます。要は、決めるのです。右か左かを。正しい選択であると、階段を一段上がります。そうでないと、また黒いコールタールへ。受け止め、そして決断する。その連続。ひとつひとつの決断の積み重ねこそが、階段の先の扉を開けることになります。決める、右か左かを。

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